さらば!カトマンズ大学、そしてガウリシャンカール峰
1) はじめに
カトマンズ大学は、大気汚染に見舞われているカトマンズから東へ28キロ*の峠、ドゥリケル近くにあるので、街の喧騒もない峠の風が吹く爽やかなところですが、さらに素晴らしいことには、ヒマラヤが見える避暑地になっていることです。とくに晴れた日には、大学宿舎から見渡せるランタンのジュガール・ヒマールからソル・クンブ地域のヌンブールへの連山の中で、ガウリシャンカール峰(7134m)の眺めが素晴らしい。5月後半の日の出はガウリシャンカール峰の右側から昇るので、東の空全体が金色に輝く中でガウリシャンカール峰の逆光のシルエット(写真1)がうかび、また日没時には、夕日に紅く(アーベント・ロートに)染まるガウリシャンカール峰(写真2)が一日の終りを告げてくれます。そのガウリシャンカール峰とも、いよいよ、おさらばの時がきました。
*カトマンズ大学のある地名が「28キロ」で、首都カトマンズからの距離を示し、「28キロ」は最寄りのバス停の名前にもなっています。続きを読む