ネパール2014春調査報告2 カトマンズにて2

大河原由紀子さん(左)とトリ・チャンドラ・ポカレルさん(右

今日(4月4日)午前中には、ポカラの国際山岳博物館にヒマラヤの図書を寄贈してくれるという大河原由紀子さんの事務所にお礼方々出かけましたところ、1974年に山岳博物館設立構想の件でお世話になったトリ・チャンドラ・ポカレルさんにお目にかかることができました(写真1)。大河原さんやポカレルさんは1970年代から宮原巍さんたちとヒマラヤの観光事業にたずさわってきた方々です。ポカレルさんは当時ネパール山岳協会の理事をされていましたので、山岳博物館構想を皇族だったクマール・カドガ・ビクラム・シャーさんにとりついでくれた方です。山岳博物館構想は亡くなられた宮地隆二さんの発案でした(資料1)が、1970年代ではまだ時期尚早で、実現することはできませんでしたが、ほぼ30年後に設立された国際山岳博物館は、なんとクマール・カドガ・ビクラム・シャーさんのポカラの敷地に建てられたことには宮地さんとの因縁を感じずにはいられません。


写真2  ICIMODのSamjwal Bajracharyaさん(左)、Pradeep Moolさん(中)とNarendra Raj Khanalさん(右)

 

午後は国際総合山岳地域開発センター(ICIMOD)に行き、1カ月ほど前に新聞にでた氷河湖決壊洪水の記事(資料2)にでていたNarendra Raj Khanalさんにお目にかかりに行ったところ、従来からヒマラヤの氷河研究を行っているPradeep MoolさんとSamjwal Bajracharyaさんにも会って(写真2)、最新情報を聞くことができました。ネパールからチベットへ行くコダリ・ハイウエイ沿いのボテ・コシ(川)上流のチベット側には記事で報告された3つの氷河以外にも氷河湖決壊洪水の可能性がある小規模な氷河湖が分布しているとのことです。ICIMODの方たちはヒンヅークシ・ヒマラヤの周氷河地域の国際会議を5月13日~16日にカトマンズで開催するとのことです(資料3)。せっかくの機会ですので、都合をつけて参加しようか、と考えているところです。
下記のメールがPradeep Moolさんから届きました。
Dear Fushimi san,
Please find attached herewith the information on ‘Second International Conference on Cryosphere of the Hindu Kush Himalaya: State of the Knowledge’ and ‘Hindu Kush Himalayan Cryosphere Data Sharing Policy Workshop’ to be held from 13 to16 May 2014 in Kathmandu, Nepal.
I hope you will be able to participate and make a presentation in the conference. Mr. Samjwal Bajracharya will be sending you the further information.
Thank you and best regards,
Pradeep Mool

資料1  http://glacierworld.weebly.com/368612476412288234702232038534201081237312435.html
資料2  http://www.myrepublica.com/portal/index.php?action=news_details&news_id=70527
資料3  Conference on Cryosphere ページ1, ページ2
Conference on Cryosphere ページ1

Conference on Cryosphere ページ2