2014年春ネパール調査(10)-ポカラよ、また-

写真1 国際山岳博物館で行われた「アンナプルナ Day」行事の会場

アンナプルナDay

写真2 アンナプルナⅠ峰に登ったパサン・テンジン・シェルパさんの表彰

今日はアンナプルナ Day。 1950年6月3日に、世界で初めて8000m峰のアンナプルナⅠ(8091m)に登ったのを記念して、博物館でも祝いの行事を行いました(写真1)。祝いの行事はいつものように、招待者の紹介に始まり、山で亡くなった方々への1分間黙とう、国歌斉唱の後、まずは2010年 のスイス隊でアンナプルナⅠ峰に登ったパサン・テンジン・シェルパさんの表彰(写真2)が行われました。彼は、アンナプルナ隊の苦労話を話してくれました が、その後は、例によって招待者の演説が続きました。そして最後に、今回の行事に際して学生たちから募集していたポスターの優秀者発表があり、美しい景観 を描いた作品が第一位(写真3の左)、そして環境保全を表現した絵が第二位(写真3の右)になりました。

写真3 募集していたポスターの優秀者の絵画

 

写真3 募集していたポスターの優秀者の絵画

亡き友人の記念碑

 

写真4 亡き友の記念碑に花をたむけるハリダイ・トラチャンさん

 

写真5 マチャプチャリ峰を中心とするアンナプルナ連峰とマナスル三山が見渡せる記念碑

友人の瀬戸純・宮地隆二両氏の分骨場は、マナスル峰(8163m)西南のツラギ氷河湖へ行く途中の、ナチェ村から3時間ほどかかる高原(アル・バリ)にあります(資料)が、場所が比較的遠いため、ポカラから車で小一時間の距離にあり、ヒマラヤが良く見えるナウダダ峠近くで、ハリダイ・トラチャンさんが開発している施設に移転しました(写真4)。5月30日は天気にも恵まれ、亡き友人の記念碑のケルンからはマチャプチャリ峰を中心とするアンナプルナ連峰とマナスル三山が見渡せました(写真5)

資料
宮地隆二さん-山岳博物館ことはじめ- http://glacierworld.weebly.com/368612476412288234702232038534201081237312435.html
2012年秋ネパール調査報告 5.友人の分骨場 http://glacierworld.weebly.com/3201224180311791249312497125401252335519266192257721578.html

ポカラよ、また

写真6 昇る朝日で光輝く彩雲と逆光のヒマルチュリ峰

明日6月4日、早朝のバスでカトマンズに行きます。カトマンズで5日ほど残務整理をして、6月9日にクアランプールからホーチミン〈サイゴン〉向かいます。したがって、これで2カ月ちょっとの「ネパール2014春調査」を終えることになりますが、マチャプチャリ峰を中心とするアンナプルナ連峰の両端に、西のダウラギリ峰から東のマナスル三山までが見渡せるポカラには、また、戻ってきたいと思っています。
それでは最後に、6月2日早朝に見た朝日で光輝くヒマラヤ上空の彩雲と、マナスル峰南のヒマルチュリ峰(7893m)の逆光のシルエット(写真6)をお届けしますので、ご覧ください。 次は、カトマンズからお伝えします。ナマステ!