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6. 2013年秋ネパール調査 ヒマラヤ写真館(3) 何を食べていたか?

まずは、プモリ峰近くのスノーランド・ハイエスト・イン〈ゴラクシェップ;高度5170m〉の下記左の写真(10)を見てください。名前の通り、このロッジは今回の調査で最高地点、エベレスト・ベース・キャンプに一番近ロッジです。すべての物資は人や動物やヘリコプターで運びますので、食事のメニュー(下記右;写真11)をみると、物価はルクラの2~3倍(カトマンズの5倍ほど)、ロッジの名前通り、値段も最高です(参考文献参照)。今回は、「2013年秋ネパール調査」で「何を食べていたか?」について写真を中心にお知らせします。
参考文献
<http://hyougaosasoi.blogspot.jp/2013/12/blog-post_13.html>
上右の写真11のメニューをみると、パンケーキ(約400ルピー)やスパゲッティー(約500ルピー)、焼きそば(約500ルピー)などもありますが、標高の高いところでは上手にゆで上がらないため、もっぱら朝は下記左の写真(12)のヌードゥル・スープ(350ルピー;インスタント・ラーメン)、昼は下記中の写真のツナ・サンドイッチ(550ルピー;写真13)か下記写真右のギョーザ(420ルピー;写真14)にニンニク・スープ(310ルピー)が口に合うようになりました。アマダブラム峰などのヒマラヤの山々を眺めながらの陽だまりの食事(下記写真中)は贅沢そのものの感じがしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネパール人の一般的な夕食は、下記左の写真のような、ご飯に豆のスープと野菜炒めの現地名ダル・バート(600ルピー;写真15)ですが、値段が高いのと味がいまいちでした。そこで、地下で保管されている地元でとれたジャガイモ(下記右写真16)料理は産地直送のため新鮮で、味も上々でした。

例えば、下記写真左のようなチーズをまぶしたプライド・ポテト(420ルピー;写真17)や、シェルパの人たちがリキ・クルとよぶジャガイモをすりつぶしたジャガイモのチャパティ(400ルピー;下記右写真18)を良く食べました。

ネパールの通貨単位の1ルピーは1円に相当しますので、クンブ地域の食べ物の物価は日本とほぼ同じで、1970年代の10倍以上になっているバブル的インフレ状態には大いにびっくりしました。クンブ地域は外国人観光客が多いので、ロッジ経営者が裕福になるのと対照的に一般のシェルパの人たちとの格差が拡大しています。物価上昇のなかで現金をもたないシェルパの老人でもポーターの仕事で日当を稼がざるをえなくなっています。そこに、シェルパ社会の南に住むライ族の人たちがはいりこんできますので、シェルパの人たちとの競合がおこっています。

写真10のゴラクシェップのロッジの前に立つ右側の人はライ族のローシャン・クルングさん(17才)で、体力抜群、元気いっぱいの典型的な出稼ぎポーターです。前にお伝えしたクンデ村のハクパ・ヌルさん(57才)は出稼ぎの人たちまじって働いていました(参考資料)。写真の左側の人は今回の調査のガイド、アン・ダワさん(32才)です。彼については、今回の調査に出かける前に、カトマンズの友人、ハクパ・ギャルブさんから彼を紹介してもらいました。その時ハクパさんが言った言葉があります。「彼はクンデ村で一番貧しい家の子供でした。」彼は、ともするとふらついて歩いている古希を過ぎた私の身の回りをよく助けてくれたものです。1才になる息子をもつ彼の今後ははたしてどのようになっていくのでしょうか。バブル的インフレ状態による急速な変化がシェルパの人たちとその社会にどのような影響をあたえていくかを今後もみつめていきたいと思っています。

参考資料
<http://hyougaosasoi.blogspot.jp/2013/12/blog-post_13.html>