2017年ネパール通信  6. コメントについて

みなさまへーーーカトマンズ大学の伏見です

2017年ネパール通信5「ランタン村周辺の雪崩災害と災害地形」を報告しましたところ、ランタン周辺でも氷河研究を続けている名古屋大学の藤田耕史さんから下記1のようなコメントが寄せられました。内容を見ますと、関係者などにも興味ある情報が含まれていると判断しましたの、その全文を皆さまにお伝えします。

記1

「伊藤陽一ら*によると、5月12日の大きな余震の際に雪崩が発生したと報告している。」との記述がありますが、要旨にはそのような記述はありません。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcsir/2016/0/2016_14/_pdf
また、発表がおこなわれた2016年9月時点で、5/12の余震時には大規模なrockfallがあったことを認識していますので「5/12に雪崩があった」という発表はしておりません。
事実誤認ですので訂正願います。
なお、2015年10月に実施した現地調査と、その後の解析をまとめた論文は公開査読を経てまもなく公開されるよう丁ですので、以下をご覧いただければ幸いです。
http://www.nat-hazards-ear

そこで、ぼくが前述の報告の中で引用した「伊藤陽一ら」の文献*の冒頭の部分を下記2に示します。
http://www.seppyo.org/hse/Members/26_2016_ITO.pdf

記2

これを読んで、「2015年4月25日と5月12日」になだれが起こった、と解釈したしだいです。

いずれにしましても、前述の報告の中で「第2回目の雪崩災害の発生日に関しては5月1日という人もいることに加えて、発生時刻に関しては午前と午後の2説があるように、地元の人々によって異なり、その記憶が薄れてきていると思われるので、正確な記録をとどめておく必要を痛切に感じる。」と述べていますように、できれば「ランタン村でのヒマラヤ災害情報センター構想に即した活動」の中で災害情報の収集・集積・整備・広報をしていきたいと考えています。

最後になりまうが、沖縄の阿嘉島臨海研究所でサンゴ研究を行っている大森信さんからは「雪崩のあった場所にホテルを建てている写真を見て、人間は何も学ばないなーと思いました。地球環境の諸問題で、日本でも同じようなことが、散見されます。」というコメントも寄せられていますように、その他なんでも結構ですので、皆さまからのコメントをどしどしお寄せください。

ナマステ!