ヒマラヤ山脈の谷は大きくて深いので、隣の谷にはどんな氷河があるのか、分からない。そこで、ネパール・ヒマラヤ東部のヒンクコーラからホングコーラの氷河調査をするために、羊を連れて、両河川を結ぶメラ峠を越えたことがある(写真1)。いわば地上を這いつくばる虫の目調査である。だが、ヒマラヤは広大なので、虫の目調査では全貌がつかめない。そこで、飛行機で各地域の氷河写真を撮る鳥の目調査を行い、氷河の表面形態の違いやその分布を明らかにする必要があった(写真2)。この報告では、鳥の目調査の成果の一端と憧れのチベット高原を垣間見た―カイラス望見―のヒマラヤ飛行をお伝えする。。。。 続きを読む