ヒマラヤ・フィールド報告-セティ川洪水とマディ川氷河湖決壊洪水の原因-
4)フィールド・ワーカー
ポカラのプリチブ・ナラヤン・キャンパスの方が撮影したヘリコプターによる空撮画像が、今回のセティ川洪水の特徴である泥質流の発生を説明する上で大いに参考になった。ここに、改めて謝意を表する。彼らとはセティ川調査2日目の宿泊地で一緒になり、ヒルに食われながらの現地調査の苦労話を聞くことができた。今回の調査報告2のトピックスは「泥」であるので、彼らの「泥」臭い(良い意味での)田舎者丸出しのフィールド・ワーカーがネパールにもまだ健在なのを実見して頼もしい感じがした。一方、コンピュータのデータ解析中心の(ある意味では日本の若者とも共通する)ICIMODのSamjwal Bajracharya氏とポカラのプリチブ・ナラヤン・キャンパスの地理学教室の方々との違いを見たような気がした。その彼からは未発表資料や桧垣大介氏一行がカトマンズの日本大使館で報告した内容を聞くことができた点では大いに謝意を表する。