ついにトランス・ヒマラヤからグレート・ヒマラヤを旅行できるチャンスがめぐってきた。中国科学院は,1980年5月25日~6月1日に北京で青蔵高原科学討論会「Symposium on Qinghai-Xizang(Tibet)Plateau」を開催し,6月2日~6月14日にチベット高原南部のエクスカーションを企画した(図1)。青蔵高原とは,青海からチベット(西蔵)にかけての,いわゆる内陸アジア高山地域の一部を示している。
ついにトランス・ヒマラヤからグレート・ヒマラヤを旅行できるチャンスがめぐってきた。中国科学院は,1980年5月25日~6月1日に北京で青蔵高原科学討論会「Symposium on Qinghai-Xizang(Tibet
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[/wc_highlight] 1934年1月,ネパールを中心としたヒマラヤ地域は大きな地震にみまわれた。この時,カトマンズのレンガ造りの家々のほとんどが破壊されたという。この地震は,ヒマラヤ地域を南北に切っているパトナ
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この討論会の中心テーマは,“青蔵高原の上昇と自然環境と人間への影響”となっており,主なテーマは,1)地質,2)地理環境と3)生物であった。この討論会には,中国人研究者約240名,外国人研究者80名ほどが参加し,寄せられ
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エクスカーションのルートは,広大なチベット高原の南端部にあたり(図1),地形的にもまた気候的にも,チベット高原周縁部と内陸部との移行帯である。北京から成都を経由してラサまでが飛行機,ラサからトランス・ヒマラヤを往復し,
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内陸アジアのグレート・ヒマラヤなどの各地域の陸化とひき続く上昇は,南極に氷床が形成された新生代後期のいわゆる氷河時代のはじまりと同時性をもった現象である。新生代後期から現在へといたる地形変化と気候変化にかかわる自然現象
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中国