1.なぜ、ネパールの大規模氷河湖は決壊しないのか

ネパール中央部マナスル地域のツラギ氷河湖の水位低下現象とGLOFリスク低減機構 この報告は氷河湖決壊洪水(GLOF)の可能性の評価とその対応についての考察である。対象とした氷河湖は、ネパール中央部のマナスル峰南西のツラギ

2.Glacier Lake Outburst Flood (GLOF)

2.Glacier Lake Outburst Flood (GLOF)     ネパールでGLOFを発生しているのは、1977年のミンボー氷河湖、1985年のラグモチェ(ディグ)氷河湖、1998年のサバイ氷河湖、および

3.調査報告 セティ川洪水とマディ川氷河湖洪水

ポカラ周辺のセティ川の洪水とマディ川の氷河湖決壊洪水(GLOF)の調査を2012年5月13日~23日まで行った(写真1)ので、その概要を報告する。 今回の現地調査は2003年と2005年に氷河湖決壊洪水(GLOF)が発生

4.マディ川氷河湖洪水

   (Gapche)氷河の特徴は、上流部のいわゆる涵養域がなく、アンナプルナⅡとラムジュン・ヒマールの峰々に囲まれた高度約7000mの氷河の崩壊したデブリが直接氷河の上部に堆積し、氷河を涵養していることである。温暖化の

5.セティ川洪水

   セティ川洪水の発生当初は泥流状態で、その後10日間、従来のいわゆるグレーシャー・ミルクの流況を取り戻すことはなかったことが、この洪水の基本的な性格を物語っている。泥質の物質を流出させた大規模な地滑り現象はまさにバッ

6. バルンGLOFについての緊急報告

2017年ネパール通信8 バルンGLOFについての緊急報告 つい1週間ほど前、8000m峰のマカルーの南のバルン谷でGLOF(氷河湖決壊洪水)が起こったという新聞記事がでた。場所はバルン氷河とロアー・バルン氷河などがある

7.バルンGLOFについての緊急報告2

2017年ネパール通信11 バルンGLOFについての緊急報告2 新たな疑問 2017年ネパール通信8*で、東ネパール・ヒマラヤのマカルー峰(8463m)南のバルン谷で4月に発生したGLOF(氷河湖決壊洪水)は、写真1のS

8.バルンGLOFについての緊急報告3

2017年ネパール通信12 バルンGLOFについての緊急報告3 疑問の解消に向けて 矢吹さんから5月15日に送られてきた写真1と2の画像で洪水の発生地域が、またアメリカにいるリジャンさんとのメイルで発生日が明らかになると

9.緊急報告1―2024/08/16タメ村上流の氷河湖決壊洪水―

緊急報告―2024/08/16タメ村上流の氷河湖決壊洪水― 長年お世話になっているネパールのハクパ・ギャルブさんがFacebookで氷河湖決壊洪水のニュースを伝えてきました。発生日は2024年8月16日、場所は東ネパール

10.緊急報告2―2024/08/16タメ村上流の氷河湖決壊洪水―

「2024/08/16タメ村上流の氷河湖決壊洪水」について、10年ほど前のカトマンズ大学での講義時の学生で、現在はアラスカ大学にいると思われるAmrit Thapaさんからと、表雅英さんがRajuさんのヘリコプター動画を

11.緊急報告3―2024/08/16タメ村上流の氷河湖決壊洪水―

気候分析南アジア局長のマンジット・ダカル博士が「タメの洪水はヒマラヤにおける気候崩壊の加速された影響の証拠」などとネパール・タイムズで指摘している「Act now on climate」(今こそ気候変動に対処する時)の記

12.緊急報告4―“Tenzing Chogyalさんが“linkedin”の“On Thin Ice”で語る”―

緊急報告4―“linkedin”の“On Thin Ice”で“Tenzing Chogyalさんが語る”―を記1に掲載しました。緊急報告1(記2)で紹介したTenzing Chogyalさんが「2024/08/16タメ