5. 現地情報201302 ポカラにて2013年10月18日
昨夜の雨で、雲がなくなるのを期待したが、早朝からかなりの雲がたちこめ、西のダウラギリ以外は雲に覆われていた。ところが、雲に隠れていたアンナプルナ連峰のマチャプチャリがやっと顔をせてくれた(上写真)のである。マチャプチャリ頂上直下には、トラ(クマ)とその右下のシカの雪型があり、その二つの雪型全体をみると、雪男がシカを捕まえている様子に見えなくもない(PS1)。降雪のため、白銀に輝くマチャプチャリを見ると、ポカラに帰ってきた実感がする。小さくともキラリと光るマチャプチャリを拝ませてくれたのは、ヒマラヤの神々の座がサービスしてくれたようで、ありがたい。
山岳博物館の展示で問題がでてきた。ラミネート加工した小さい写真は色落ちはあまりないが、ネパールは日射が強いので、ポカラではラミネート加工できない幅が1mここえる大型の展示写真の色落ちが著しい(上写真)。そこで、来春に予定している長期滞在の時には、大型プリンターを使用して、展示写真を一新する必要を感じた。カトマンズでラミネート加工をすれば、色落ちを防ぐとともに、傷が付きにくくなる効果も期待できる。さもなくば、年間15万人をこえる来館者たち(下写真)に申し訳ない気がする。
山岳博物館勤務が終了した3年前に植樹したイチョウの木が3本、50cmほどに成長していた(下写真)。持参したギンナンから芽がでた苗木を育てたものである。大きくなれば、秋に黄葉するイチョウのかなたに、マチャプチャリが鎮座するアンナプルナ連峰を眺めることができるであろう。
PS1
http://hyougaosasoi.blogspot.jp/ (2013>7月>雪型)
http://glacierworld.weebly.com/ (ヒマラヤ>マチャプチャレ研究>2.Snow Shape)
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ポスト・モンスーンの乾期というのに、ポカラは、昨晩も今晩も豪雨である(上写真)。ポカラに三つ目のホテルを建てている宮原巍さんは「土台を作っても作っても、雨で削られるので大変だ」と嘆いておられた。里の豪雨は、山の大雪だから、氷河調査には気を引き締めてかからねばならないのは言うまでもない。