4.現地情報201301 ヒマラヤの大雪2013年10月16日

いつもより白く、降雪があったことを示すチョモランマ山塊

10月15日、クアランプールからカトマンズ便に乗る前、「エベレストで大雪」という新華社電の記事を見たので、飛行機からのチョモランマ(エベレスト)は残念ながら見られないと思っていました。確かに、厚い雲が広がっていて、インドなどの陸地はほとんど見えず、カトマンズ空港への着陸は五里霧中といったような分厚い層雲の中を突入して着陸するスリルのある経験をするほどでした。ただ、層雲の雲の高さは7千メートル程度だったので、雲から突き出た世界最高峰チョモランマ山塊を見ることができたのは幸運でした(写真)。チョモランマ山塊は、いつもより白く、降雪があったことを示しています。

カトマンズで聞きますと、この大雪はインドに災害をもたらした大型サイクロン「ファイリン(Phailin)」の影響で、東ネパールのクンブ地域のゴキョウ周辺では1mほどの雪が降ったとのことです。また、カトマンズではこの2日間、大雨で国内線の飛行機がほとんど飛んでいないとのことです。山の豪雪、里の豪雨は、多くの日本人の方々が亡くなられた1995年11月のようです(PS1)。今回は、10月23日から氷河調査をはじめますので、その時にも雪はまだ残っていることでしょう。充分足元に気をつけるとともに、ニュースでサイクロン到来を聞いたら、安全な村へ避難しなければならない、と思っています。それでは、台風26号の被害が大きくならないことをヒマラヤより祈念しています。