2015年春ネパール調査(1) クアランプールからカトマンズへ
2月24日正午、クアランプールからのエアーアジア機はマレー半島西岸沿いにすすみ、ベンガル湾にでると、ガンジス河の河口をめざした。飛行機の窓からのぞくと、視野いっぱいに広がるガンジス河口デルタ地帯(写真1)がつづく。いく筋もの曲がりくねった河川がマングローブらしき植生におおわれた島々をとりかこんでいる。ここは、ヒマラヤに発したガンジス・ツァンポー・プラマプートラなどの河川の終着地帯である。
雲はなく、快晴なのに、カスミにもやる耕作地の広がるコルカタ(カルカッタ)周辺で、機体は上下にに小刻みに揺さぶられはじめ、「シートベルト着用」の機内アナウンスがしきりにひびく。ジェット・ストリームの中心部にちかい1万メートル以上を飛んでいるからなのだろう。機体の揺れは10分ちかくつづいた。
雲はなく、快晴なのに、カスミにもやる耕作地の広がるコルカタ(カルカッタ)周辺で、機体は上下にに小刻みに揺さぶられはじめ、「シートベルト着用」の機内アナウンスがしきりにひびく。ジェット・ストリームの中心部にちかい1万メートル以上を飛んでいるからなのだろう。機体の揺れは10分ちかくつづいた。
晴れたインドのガンジス平原の北に、積雲がではじめると、ヒマラヤの雪山があらわれる。まづ、右側の窓にとびこんできたのは、カンチェンジュッガ山塊(写真2)であった。8千メートル上空の強風をしめす山旗雲ものような波状の帯がのびている。つづいてクンブ地域(写真3)があらわれた。ヒマラヤの前山地帯のヌンブール山塊(左)とタムセルク・カンテガ山塊(右)の後方には雄大な積雲が発達し、チョモランマ(エベレスト)山塊を隠していた。ネパール・チベット国境沿いの山々は厚い雲のベールにおおわれていた。
カトマンズ盆地周辺のマハバラート山塊にも積雲が発達し、空港への視野を閉ざしていたためであろうか、従来なら雲に飛び込んでいったのであったが、今回の飛行機は進路を見極めるためか、突然左旋回してくれたおかげで、右側の窓から、ポカラ滞在中におなじみのマナスル山塊(写真4)とアンナプルナ・ダウラギリ山塊(写真5)も拝むことができた。インド北部やネパール南部のスモッグ(写真6)が厚い層をなして、ヒマラヤ山脈に向かって押し寄せているのがみわたせた。
その後、機体はカトマンズ周辺の積雲に飛び込み(写真7)、再び大きく揺れたり、時には垂直落下などもしながら、スリル万点の着陸態勢にはいったのである。カトマンズ盆地はスモッグに覆われ、いつ来ても、乱開発そのももの採石場・レンガ工場や道路・住宅建設(写真8)が進行しているいるのが見られる。慢性的な交通渋滞(写真9)は一向に解決の兆しがあらわれいない。大気・水汚染・ゴミ公害のカトマンズでは、5時~12時、16時~20時は電気がこない。