琵琶湖水位考(2) 「写真データベース」

  • 1) はじめに

琵琶湖は「近畿1450万人の水がめ」と呼ばれ、水源の琵琶湖の水位が注目される。瀬田川沿いの散歩で京滋バイパスの橋下に示されている毎日朝6時の水位・放流量の表示板をデジカメ写真で私は記録し、写真データベースを作成している(資料1)。デジカメだからこそできることだが、一種のフィールド・ノートのつもりだ。その琵琶湖水位の写真データベースを見ながら、「琵琶湖水位考」を報告した(資料2)。琵琶湖水位が-1mちかくになると、戦国時代の長浜の太閤井戸や明智光秀の坂本城の城跡が現れる(資料2)とともに、琵琶湖北部では沖合の島(奥の洲)が陸橋で湖岸とつながり、湖岸から奥の洲へ歩いていけるようになる(図1と2;参考記事)。
(参考記事)  びわ湖水位低下で「奥の洲」見物  ヨシに影響ないか県が確認へ
2023年12月18日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231218/k10014291681000.html

図1 奥の洲への陸橋(左に竹生島)

図1 奥の洲への陸橋(左に竹生島)

図2 奥の洲と陸橋(グーグルマップによる)

図2 奥の洲と陸橋(グーグルマップによる)

琵琶湖水位は昨年の12月27日以降1月中旬まで、-76㎝~―78㎝前後とほぼ一定値を保っているのは、冬型気候で琵琶湖集水域北部が北陸地方と同様の降雪に見舞われている影響である。暖候地の琵琶湖の雪は降雪直後から融解し、雪解け水となって琵琶湖の水資源に寄与するからである。特に、1月16日以降の放流量は毎秒90トン前後と、それ以前に比べて倍増しているにもかかわらず、琵琶湖水位がー78㎝程度を維持しているのは、琵琶湖集水域北部の雪解け水の影響と考えられる。さらに、1月22日には琵琶湖水位がー71㎝となり、最近の数日間で水位が7㎝ほど上昇したことは、このところの雨雪で近畿地方の人達のほぼ1週間分の水資源を取り戻したことを示す。大地震に見舞われた北陸地域の被災者にとってはありがたくない雨雪ではあるが、渇水化の進む琵琶湖や近畿地方の淀川流域の人にとってはにとっては貴重な水資源となっている。1月25日以降は琵琶湖水位がー60㎝台に回復し、26日からは―65㎝前後になっている。

以下に、「琵琶湖水位考」の考察のもとになった琵琶湖の水位・放流量の最近の 「写真データベース」を示す。

資料1) 琵琶湖水位の写真データベース例(2023年12月02日~2024年01月30日)

2024/01/30 

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2024/01/29

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2024/01/28 

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2024/01/27

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2024/01/26

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2024/01/25

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2024/01/24 

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2024/01/23

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2024/01/22

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2024/01/20

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2024/01/19

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2024/01/18 

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2024/01/17

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2024/01/16 

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2024/01/15

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2024/01/14 

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2024/01/13

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2024/01/12

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2024/01/10

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2024/01/09

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2024/01/08

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2024/01/07

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2024/01/06  

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2024/01/05

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2024/01/04

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2024/01/03

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2024/01/02

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2023/12/31

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2023/12/30

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2023/12/29

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2023/12/28

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2023/12/27

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2023/12/26

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2023/12/25 

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2023/12/24

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2023/12/23

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2023/12/15 

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2023/12/14

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2023/12/13

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2023/12/12

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2023/12/11

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2023/12/10

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2023/12/09

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2023/12/08

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2023/12/07

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2023/12/06

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2023/12/05

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2023/12/04

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2023/12/03

2023/12/03

2023/12/02

2023/12/02

2023/11/25~2023/12/01は東京滞在のため琵琶湖水記録の撮影はできなかった。それ以前の撮影記録は省略する。

 

資料2) 琵琶湖水位考

https://hyougaosasoi.blogspot.com/2023/12/blog-post.html

2) むすび

デジカメを使うようになって撮影枚数がウナギ登りに増えている半面、フィールドノートに記録することが少なくなっている。つまり、良くないこととは知りながらも、デジカメをフィールドノート代わりに使っているのだ。困ったことだが、いったん写真に撮ると、すべて記録したように錯覚してしまうのだ。多くの人たちがGoogleフォトやPicasa3、Face Bookなどでデジカメ写真を投稿する時代にあっては、ますます、デジカメ写真全盛の趨勢は揺るがないが、そこがGoogleやFaceBookなどの巨大情報産業の罠で、便利さゆえにやすやすと個人情報が吸い取られてしまっている風潮をみるにつけ、個人情報を保護する必要性を感じている。かつて利用していたGoogleアルバム・アーカイブは、「ご利用いただけなくなりました」という一片の通告で、保存していた写真資料が残念ながら見られなくなってしまった。このような巨大企業の一方的なふるまいがあることを忘れてはならない。この写真データベースはグーグル・フォトを利用しているが、巨大企業の罠への対策のひとつとして、これらのデータをクラウドなどに保存することも考えねばなるまい。