2014年春調査 13.カトマンズ大学の講義準備編

 カトマンズ大学の講義(KU Lecture-Environmental Changes of the Nepal Himalaya-)については、前回(参考資料1)も報告しましたが、2014年2月1日~5月31日の4カ月に50回ほどの2時間講義をするかたわら、3月初めの1週間は国際氷河協会の学会がカトマンズで、また5月には学生たちとのヒマラヤ調査が予定されていますので、講義の全体構成を考えているところです。そこで、立山カルデラ砂防博物館で作業をされているITの専門家の干場悟氏に協力していただき、学生と双方向のやり取りができる講義体制を構築しているところです(参考資料1)。

 

写真15.カトマンズ大学講義のホームページ

 

写真16.カトマンズ大学講義の内容概要
講義の内容(画像なども含む)は、事前に学生たちにネットを使って伝え(写真15~18)、講義後はレポート提出や疑問・意見提出などは、ネパールでのコピー機による大量の紙使用は非現実的ですので、学生たちとの双方向的なやり取りをネットでするペーパー・レスの講義体制を考えています。干場さんは「Smart Lecture」の考えで構想をねっておられますが、私自身はとてもITにはついていけませんので、せめて、できるだけ「Open Lecture」を目指して、学生たちとの現場での議論や風通しの良い情報交換をしていけたら、と思っているところです。ただ、「Smart Lecture」に関する干場氏の言をお借りしますと「今回の取り組みが、今後の講義の形式に多少なる変革をもたらす要素がふんたんに潜んでいると自負しています。学生も先生も、ITの使い方をマスターしなければなりません。さらに、先生も、従来のコピーされたテキストで毎年同じ講義をするのではなく、自身の創作のウェブテキストを作成しなければなりませんよねぇ」とのことですので、干場氏のご指摘を肝に銘じていきたいと思っているところです。

 

写真17.カトマンズ大学講義のイントロ内容

 

写真18.カトマンズ大学講義のイントロ関連の画像
ネパールおよびインド・パキスタンの修士課程の15名の学生たちとのカトマンズ大学の講義は私にとって初めての体験で、さまざまな問題点がでてくることでしょうが、来年のヒマラヤの春にすすめられるカトマンズ大学講義の新たな経験を皆さまに逐次報告していきたいと考えています。
参考資料
1)KU LECTURE―ENVIRONMENTAL CHANGES OF THE NEPAL HIMALAYA―
http://environmentalchangesofthenepalhimalaya.weebly.com/