AACH備忘録(18)木崎さん (4)を追加しました。

1) はじめに

「木崎甲子郎先生追悼集」(参考資料)が刊行され、木崎さんの著作の全体像がほぼ明らかになった。それによると、木崎さんの著書は、1972年から2012年の40年間に、「南極大陸の歴史を探る」や「海に沈んだ古琉球」そして「ヒマラヤはどこから来たか;貝と岩が語る造山運動」など南極・沖縄・ヒマラヤに関係する本、16冊が出版されている(第1図)。その他に、「木崎甲子郎語録」に取り入れられた探検などに関する少なくとも16の報文(第2図)もある。かなりの書き手であったようだ。

その木崎さんは自慢話をする人ではなかったが、たった一度だけ、「俺の文章はわかりやすい、と言われているんだ」と、ややはにかみながら、もらしたことがあった。それは、なぜなのか。そこで、「木崎甲子郎語録」から「探検と人」(第2図の黄色部分)の報文を例にして、木崎さんの文章の「わかりやすい」原因を探ってみた。  続きを読む

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください